仏教以外の葬儀について

〔記事投稿日時:2015-05-29 14:03:27

日本の葬儀といえば“仏式”のイメージが強いですが、実は日本でも1割くらいの方は“仏式以外の葬儀”で弔われているんですよ。ご存知でしたか?

仏式に次いで執り行われるのが多いのが、神道式の葬儀になります。どちらも日本古来からある宗教になりますが、その葬儀の仕方は大きく異なります。なぜなら、仏教と神道では、宗教における“死生観”が全く違うからです。

仏教では、死後、人は極楽浄土に行くと言われています。つまり、仏教における死とは“旅立ち”なのです。一方で神道では、死後、人は現世に残り、子孫を見守る守護神になると言われています。しかも、神道における死は穢れだとも考えられていますので、葬儀とはその穢れを払い、人を神へと昇華させる儀式だということができるのです。

こうした死生観の違いから、葬儀の内容が大きく変わってくるのは容易に想像していただけると思います。神道式の葬儀に参加する場合、仏式の感覚でいると、失礼に当たることをしてしまう可能性がありますので十分に注意しなければなりません。

気をつけるといえば、キリスト教やイスラム教など、外国から渡ってきた宗教の葬儀に参加するときも注意が必要です。こうした宗教の葬儀の仕方が、仏式と大きく異なっていることはいうまでもありません。むしろ、最近では、こうした宗教の葬儀こそ日本で執り行われることが多くなってきていますから、ことさら注意が必要になるでしょう。

このように、これまでマイナーだった仏式以外の葬儀も、徐々にメジャーになってきています。私たちも参列者として参加する可能性が出てきましたから、仏式以外の葬儀の仕方も、関心を持って調べるようにするといいと思います。

筆者

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